等身大ジャーナリズム

26歳、京都出身、滋賀在住です。

welq(ウェルク)騒動の感想。まとめサイトに信用はないが価値はある

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(注:welq、ウェルク騒動を受けて追記しました/2016/12/07)

こんにちわ、まとめサイトのパンケーキを全て制覇(したはず)のやっちです。

みなさんはまとめサイトってご存知ですか?

有名なもので言えばnaver(ネイバー)とか生活の知恵を集めたnanapiとか、最近ではwelqやmeryがあります。

ぼくはこれらを「信用は無い、が価値がある」モノだと思っています。

はじめに断っておきますが、ぼくはまとめサイトを使います

それにまとめサイト賛成派ですし、たくさん作っていきたいと思っています。

ではなぜ信用がないと皮肉ってしまうのか、一方でなぜ価値があると賞賛するのか、

それをこれからご紹介します。

まとめサイトに信用が無い理由

1.記事に裏付けが無い

まずまとめサイトの記事は学術論文のような裏付け権威のあるモノからの引用ばかりではないです。

卒業論文を思い出してください。

引用のルールや、アンケートやデータ収集の方法まできちんと明記しなければなりませんでしたよね。

論文はそこをクリアしてやっと、世の中に出せるとしていますが、

まとめ記事はそれらの1つでも書いてあれば「ちゃんとしてるなー」と言った感じです。

明記しているのはせいぜい画像の引用元ぐらいでしょう。

それらを踏まえるとまとめ記事に信用がないことは明白です。

2.検索上位の情報を集めただけ

ネットのまとめ記事を作成したことはありますか?

もちろんモノにもよりますが、
まとめ記事には検索上位の情報を集めて、引用、要約しただけのものがたくさんあります。

しかもそれを「人気の・・・」「話題の・・・」と銘打って拡散しています。

本当に人気なのか、話題なのか、はわかりません。

しかし検索上位の情報が集まっているだけの可能性は高いんです。

3.大衆に左右される

まとめサイトのコンテンツの善し悪しは大衆に左右されます。

これは科学的な見地で言えばあり得ないことだと思います。

・科学的とは

考え方や行動のしかたが、論理的、実証的で、系統立っているさま

引用:科学的(カガクテキ)とは - コトバンク

・見地とは

物事を考えたり論じたりする場合の、よりどころとなる立場。観点。

引用:見地(ケンチ)とは - コトバンク

つまり論理と実証を経ているではなく、大衆の評価Googleの評価に基づいたものが良いとされているんです。

大衆が評価すればそれは良いものだとして、Googleの検索上位に来る。

大衆が評価すればそれは良いものだとして、食べログの星が増える。

これがネットに存在する記事の価値となっているとも言えます。

そしてその価値が信用に代わっている現状があるとぼくは思っています。

まとめサイトに価値がある理由とは

と、ここまでは偉大な学術論文や科学を盾にしてまとめサイトを皮肉ってきましたが、

そんなものは別の話なんです。

時代が変わりましたから。

ここからはまとめサイトばんざーいの意見です。笑

ご覧ください。

まとめサイトには価値がある!!

1.情報が集まっている

まとめサイトの記事はその名の通り、まとまっています。

これってとってもありがたいことなんですよね。

だって、1つ1つ調べる手間が省けるので時間が節約できますから。

その記事が良い悪いかの判断は?って、

それは自分の足で、頭で、判断すれば良いと思います。

その記事の信憑性は?って、

そもそも他人が言ったことを鵜呑みにする方が悪いんじゃないかと思います。

歴史だって何回も変わります(例.鎌倉幕府1192年→?)し、

テレビだって嘘をつきます(例.everyの「Love trumps hate」を「トランプ嫌い」)。

論文だって撤回されて取り下げられます(例.STAP細胞)。

:追記(2016/12/07):

今回のwelqだってそうじゃないかなーって思います。

大企業のメディアだったことと炎上したことで注目されましたけど、こんなのwelqに限らないですよ。

更に言えばネットに限らないとも思います。

これでネット規制が始まったりしたら本当にイヤだ。

テレビだって論文だって教科書だって、おんなじです。

なにを今更・・・って思います。

:追記(2016/12/07):

まとめサイトはこのように情報が集まっているおかげで助かることがあるんです。

素直に便利なんです。

2.情報が分かりやすくなっている

わかりやすさは今の時代に重要視されている部分です。

iPhoneに象徴されるスマートさは人から悩むことを奪いました。

直感で分かることが価値。

整理されていないデータは無いのと同じ

さらにいえば、 

6歳の子どもに分かるように説明できなければ理解したとは言えない

です。

まとめサイトの記事は整理されていて、作り手によっては図や写真まで加えてあります。

つまり、分かりやすい形で再発信されていると考えられるわけで、

価値がないわけがないです。

3.載ることで拡散される

そしてこれがいまのまとめサイトの神髄。

まとめはマイノリティが(以前に比べて短期間で)のし上がれる土壌を作り出してくれていると言えるでしょう。

今までは個人がいくら発信しようが、

それが地球の反対側に届くことなんてありませんでした。

仮にお店を開いたところで大通りに看板を出すのが精一杯だったでしょう。

しかし、まとめサイトに掲載されればはるか遠方でも行く人がいます

認知されることのハードルが下がったんです。

もちろん掲載されるためにはそれなりの努力が必要なのは事実ですが、

学士、修士、博士の権威といった画一的な順序ではない、独自の強みを活かすことで目立つことができて認知されることができるんです。

感想と評価

まとめサイトバンザーイです。

これからは個人の時代なんて言われていますが、大衆ウケの時代とも言えそうですね。笑

大衆が評価を変える。

大衆が常識を変える。

すげー怖いですが、避けられないことなんでしょうね。

身軽にブロガーのやっち  (@movablevie1)でした。