等身大ジャーナリズム

26歳、京都出身、滋賀在住です。

セネガルで垣間見ることができたアジア人の定義と日常の風景

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(宿泊しているやどの前の写真)

 

セネガルに来て2週間が過ぎた。

 

318日に飛行機に乗って、319日に飛行機を降りて、どんな世界が広がっているんだろう?とワクワクしていたその地で、すでに2週間を過ごしている。

 

ようやく生活にも慣れてきたと言いたいところだけれど、まだまだわからないことはたくさんあるし、行っていないところもたくさんある。

ワクワクから抜けきっていない感じがするので、まだフワフワしていると言う方が正しいのかもしれない。

 

 

 

この国でアジア人は珍しい。

特に日本人なんて、見たことが無い人ばかりだ。

 

街へ繰り出せば必ず「Chinois」と呼ばれる。

Chinois」とは中国人のこと。こっちの人はアジア人=Chinoisだと思っているらしい。

でもその理由は経済とか政治とか、そういうややこしいことではなく、

「映画でジャッキーチェンが有名だから」なんだそうだ。

だから「Chinois」に続くのは「カンフー」「ジャッキーチェン」。

なんだか悔しくも思う。

 

ただ、そんな日常も変化があれば嬉しいものだとさっきたまたま思った。

それは近所の子どもがもたらしてくれたものだった。

 

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「ジャポネっ!」

 

その声が聞こえた。

こっちに来て、自分から訂正したとき以外では初めてだった。

ぼくは「Chinois」と叫ばれたら「Japonais」と切り返すようにしているけど、それなしでも「ジャポネ」と認識してくれる子どもがいた。

 

やっと「ジャポネ」がここにいると認識してくれたんだぁ、とフワフワしながら思った。

 

まあこれは近所の子ども達の話。

近所の子ども達は、いまぼくが宿泊しているゲストハウスの目の前でサッカーを始める。

壁にサッカーボールをぶち当てる音でぼくの昼寝をぶち壊すことに非常に長けている。

その子達の中には

「ヤッチっ!」

とぼくのことを呼んでくれる子もいるから嬉しいこともあるのだけれどね。

 

ああ、人んちの壁にボールをぶち当てても誰も注意しないし、

近くに停まっている良い車にボールをぶち当てても誰も注意しないのは、

セネガル的な風景の気もする。

あと目の前でサッカーをされても、ウトウト寝ているイヌもいる。

野良犬だけど、地域で愛されているイヌ。

 

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「ジャポネ!」「ヤッチ!」と呼ぶ近所の子ども達。

この子達を見守る周辺の住民達。

この人たちと仲良くなれたなら、ぼくもセネガルの日常に溶け込むことができるのかもしれない。

 

そんなことをふと思った。

セネガルは比較的、仲良くなりやすい国だと思う。

挨拶文化がとても発達しているから、目が合ったら挨拶をしなきゃならない。

お店の店員さんにも、こちらから挨拶しなければならない(らしい)。

 

可能な限り挨拶をしていこう。

そして日常に溶け込んで、自然体でいよう。

朝起きてからドアを開けるまで、いつもセネガルにいるということを忘れてしまうけど。

まだまだフワフワしている、まだまだ自然になれない、イチ日本人男子です。