佐藤優の安倍政権のトランプ勝利後外交は異常発言は世論と反対だが納得
佐藤優:
「トランプの勝利が決まった後すぐに会談を行った安倍政権の外交は異常。
他の国はやらないし、オバマさんに失礼。
安倍オバマプーチンの日米露の関係も崩れかねない。」
こんにちわ、身軽にブログ書いてます、やっち(@movablevie1)です。
今日、安倍さんがトランプ勝利後、すぐにアメリカに行って会談を行ったというニュースを見てました。
テレビのみんなは、
「すぐに動いたのは良いこと」
や
「これで日本が重視しているという姿勢を見せつけることができた」
と言ってましたが、これって本当なんでしょうか?
というわけで、
違う考察をしている元外務省主任分析官で作家の佐藤優さんの意見を紹介したいと思います。
11月18日、安倍総理がトランプと会談したというニュース
まずニュースの概要は、
- トランプタワーにて安倍総理とトランプが1時間半の会談
- 大統領選勝利後、トランプの外国首脳との会談は初めて
安倍総理は会談後の会見で
- 温かい雰囲気であった
- 正式な会談ではないので詳細は発表できない
- 信頼関係が築けると確信した
とのことです。
佐藤優さんの11月18日、安倍トランプ外交の分析
では佐藤優さんの分析です。ソースはこちらの動画。
下に要約してます。
この動画の中で佐藤優さんは、
- 就任前の会談は異例で現職重視の観点で言えば外交の世界では異常
- おそらくこの会談は失敗に終わった
- 北方領土問題や来月に会談のある日露関係にも影響があるかも
と予想していました。(要約:やっち)
ではそれぞれの根拠を紹介します。
就任前の会談は異例で異常とは
まずトランプさんはまだ大統領に就任していないということが問題で、今の大統領はオバマさんだということ。
例えばトランプさんと安倍さんが昔からの親友とかなら話は別ですが、選挙期間中も安倍政権はクリントンさん支持でした。
それを手のひらを返したようにトランプさんにすり寄るのは良くないと佐藤優さんは分析。
なんでも、この会談のあとにはペルーのリマで首脳会談があるらしく、その会談では安倍さんとオバマさんは顔を会わせます。
そこでオバマさんにこの会談のことをつままれるのではないかともおっしゃっていました。
もしオバマさんとのことも考えてトランプ外交を上手くこなしたいなら、この首脳会談の後にトランプさんのところへ行くべきだったとも言っています。
おそらく安倍総理とトランプの会談は失敗だったとは
そして安倍さんはトランプさんとの会談のあとの会見で、
- 「暖かい雰囲気」
- 「正式な会談ではないので詳細は明らかにできない」
- 「信頼を築けると確信」
とおっしゃっていましたが、これは外交の言葉的には失敗だろうと。
その根拠は
- 外交の世界では上手くいった時には「実務的な雰囲気」と言うそう
- 正式な会談でなくても詳細を明らかにしているものはたくさんあるが、詳細を明らかにしないのは「言質をとれなかった」か「アピールできることが無い」
- 「信頼を築けると確信した」はただの安倍さんの主観
とのことです。
北方領土問題や来月に会談のある日露関係にも影響があるかも
日露関係にも影響がある理由とは、
佐藤優さんは、オバマさんはこのトランプ安倍会談の件を皮切りにロシアとの問題を突いてくると予想しています。
プーチンさん(ロシア)は、シリアで空爆やウクライナ問題、クリミアでの軍事行動をしていて、オバマさんはそのことを警戒しています。
そして来月12月にロシアと日本が正式会談をするということは、
オバマさんは「安倍さんはそれらのロシアの行動を是認するつもりじゃないのか?」と突いてくるんじゃないかと佐藤優さんは予想。
そうなるとプーチンさんは安倍さんと仲良くするとアメリカと揉めるかもしれないと考える。
そうなると日露関係にも影響が出てくると佐藤優さんは予想しています。
今の日本の外交発表は大日本帝国時代の大本営発表
そして、佐藤さんは今回の会談後の様子から、これは大本営発表と重ねて見ているようです。
大本営発表とは、大日本帝国軍が軍の功績を良いように発表して、国民を鼓舞しようとしたもの。
ウソはつかないけど、本当のことは言わない発表のことですね。
今回の会談は一見すると良い感じに見えます。
けど中身があまり見えてきません。
今後、政府はぐちゃぐちゃになってしまった外交問題を少しでも良く見せかけようとして、
あまり本当のことを言わない、
いわゆる情報操作をするだろうと佐藤優さんは予想。
実際マスメディアの取り上げ方を見てみると、
この言われよう・・・。
昼間見ていたワイドショーでも
「世界中の首脳で一番に会った」
「これは認められているのか?」
「トランプさんに変わったことで日米露がうまくいくかも!」
なんてことが話されていました。
ここまで認識に差があるとは・・・、恐ろしいものですね。
感想とまとめ
最後に佐藤さんがおっしゃっていたのは「日本の外交を心配する」とのことでした。
本来ならば、バランスをとって行うべきところを、
あっちへいったりこっちへいったり、
まるで「脊髄反射のよう」に動いてるとおっしゃっていました。
確かに、クリントンさんを支持していたのに、いきなりトランプさんに歩み寄るのは変な感じがしますもんね。
ぼくだったら、信じられないですもの、そんな人。
日本が心配です。
では!
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