元塾講師で元管理職のぼくが考えた中学生が勉強しなきゃいけない理由
最近みなさん勉強してますか?
以前、塾で生徒に勉強を教えていたときにこんなことを言われました。
「せんせー!なんでおれら勉強せなあかんの?」
おっ、なんと哲学的な・・・、そこで思いました。
「なんで勉強させてるんだろう・・・」って。
そういえば僕が中学生だったときもそんなことを考えていたような気がします。
でもここで上手く答えられないようであれば生徒に勉強しなさい!とは言えない・・・
というわけで今日はその理由を考えてみようかと思います。
そしていざ生徒に聞かれたときにも答えられるような、立派な答えを考えておきましょう!
中学生が勉強する理由
「社会に出てから困らないために」
中学生が勉強する理由、それは「社会に出てから困らないために」ですよね。確かぼくが中学生のときに先生に質問して、そんな答えが返ってきたような気がします。
ん?でもそれっておかしくないですか?
社会に出たときに困らないためなら、ローンの組み方とか融資の受け方とか、プレゼンのやり方、株式や為替、ニュースの裏側を勉強しないといけないですよね?
となると「社会に出てから困らないために」これは違うような気がします。
じゃあなんだろう
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・・・! あっそうか。受験のためか!
「受験のため」
今の子ども達が勉強する理由はきっと「テストと受験」のため。
テストは能力を数値化し、差を見える化することに目的があり、それは成績の根拠を算出するためのもの。成績の目的は進学する際の内申書に記載されると言うことで重要視されがち。内申書は高校進学、大学進学において重要視される。
つまり受験で必要ということが子どもが勉強する理由になっているといえる。
すっきりした。笑
でもそれでいいんでしょうか?受験に必要だからって勉強させてたら、受験が終わったら勉強はいらないってなるんじゃないですか?だから大学生は勉強しないんじゃないですか?
もっと違う理由があるんじゃないか
大学生が勉強する理由から考えてみる
中学生も進学し続ければ大学生になります。大学生以降はもう「受験」という概念がほとんどないため、受験以外の勉強の理由を探すことができるんじゃないかとそう考えました。
というわけで大学生が勉強する理由を考えてみます。
大学の目的から考えてみる
大学教育の目的とは広範にわたる知識の獲得と諸分野の専門的な教育研究を行うことで、拡大・深化した知見と柔軟な思考力を備えた知識人を育成することである
引用:日本の高等教育とは Wikipedia
ふむふむ、つまり広い知識と専門知識の両方を身につけて柔軟な思考力をもった賢い人になることが求められてるのか。ってことは興味のあることをたくさん勉強して好きなことを見つけましょう!けど頭を硬くしちゃダメだよ?ってことね。
ここからわかることは大学(高等教育)においては自分の興味のある分野を見つけ、自分の興味好奇心に従い勉強しろと言うことである。理由というよりかはむしろ内発的動機付けを促しているいえるだろう。
けど僕が知る限りでは「期末テストあるから」と言って勉強している学生も少なくなかった。大学(高等教育)生とはいえ小中高校生と思考はあまり変わらないんじゃないでしょうか。
大学卒業後の進路から考えてみる
卒業後ってみんな何をするんでしょう。
やっぱり「就職」ですよね。
ということは就職するために勉強するんですかね?
ん?でも就職するときって必要なものは学歴とコミュ力ですよね?それって受験が終わっている段階では勉強してもどうにかなるものでもないですよね。
ん〜。わからなくなってきた・・・。
社会人が勉強する理由から考えてみる
ということで大学を卒業して社会人になった人はなんで勉強するのか考えてみましょう!
社会人が勉強する!って言えば「資格」とか「語学」とかですよね。つまりそれは「必要性に駆られている」ってことなのかな。「資格があれば転職に有利!」とか「英語が堪能ならできる仕事が増える!」って必要だからですよね。
ん?ということは必要じゃなくなった瞬間(資格試験に合格した等)からもう社会人も勉強しなくなるってことですね、
・・・しか言えない。笑
結論
勉強する理由って受験か興味か必要性なんですね。まあ受験も必要性と言い換えることができるので、興味か必要性のどちらかになるんですね。
興味があるから、面白いから勉強するってのはいちばん良いことだと思います。
ただ興味とか面白いと感じる心って完全に内的ですよね。外的にいくら言っても興味ないものは興味ないし、面白くないものは面白くない(それを面白くさせるのが良い先生なんだと思いますが・・・)
結局は生徒に勉強の継続を望むには生徒自身の興味好奇心を燃やし続けてもらうしかなさそうです。
というわけで 生徒からの質問で「なんでおれら勉強しなあかんのー?」に対する答えは「興味があることは勉強しなさい、それは面白いんだから。そして、もし興味が無いことだとしても大学や会社に入りたかったら勉強しておいた方がいいね」ってことですね。